【カメラレビュー】SONY α7Ⅳのボディ・レンズ実写レビュー

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2023年5月9日に購入してから、愛用している「SONY α7Ⅳ」について、
カメラの使い心地や所有レンズ、APS-Cからフルサイズに移行した感想について紹介します。

カメラボディ

私はAPS-Cカメラ(FUJIFILM X-T4)を3年間使ってきましたが、新モデル(X-T5)が出始めて、自分のカメラが型落ちになってきたなと少しショックを受けていました。
ですが、新しいのに買い替えても、センサーがAPS-Cのままなのでさほど変わらないと感じて、しばらく買い替えを考えずにいました。
そこでふと、カメラ始めてから、いつかはフルサイズカメラを使いたいって思っていたことを思い出しました。
そして、今がその夢を叶えるチャンスなのではと思い、今までFUJIFILMのカメラを使っていましたが、思い切ってフルサイズのメーカーに移行しようと一歩踏み出しました。
フルサイズカメラのメーカーは、主にCANON、NIKON、SONYがあり、被写体は花、夜景、動体(動物・鳥)を考えていたので、動体に弱いNIKONは候補から外し、オールラウンドに使える「CANON」「SONY」のどちらかのメーカーを考ることにしました。
CANONは、シャア率が1位で、レンズも豊富なので間違いないのですが、画素数の低さ、バッテリー性能、見た目がどうしても気に入りませんでした。
SONYは、ミラーレスの開発が早かったため、性能が高く(撮影枚数の多さ、軽量)、レンズも豊富なでした。ですが1番の決め手は見た目で、マウント部のオレンジ色、角張った感じの作りが好きだったので、このメーカーから選ぶことに決めました。
最終的には、性能より見た目のほうが、モチベーションは高まるので決め手になりました。

SONY α7Ⅳ

SONYの中から「α7Ⅳ(ILCE-7M4)」というカメラを選びました。
理由は、SONYのフルサイズカメラのラインアップは「a7IV」以外は特定の目的(高感度、高解像度、高速連写)に特化しているため、私のように被写体が広く浅くのタイプは、迷わずに「a7Ⅳ」一択になりました。
同性能でコンパクトな「α7c」もありましたが、ファインダーを覗いて撮りたかったので候補からは外れました。

ボディは、グリップが深くて持ちやすく、ファインダーも覗きやすくて使い心地はいいです。
SONYは色味が悪い印象でしたが、最近の機種は別の色味(クリエイティブルック)も使えるようになっていて、撮って出しでも十分な仕上がりです。
苦手な色がなく、目で見た色が撮れるのが素晴らしいです。
気になるところは、電源オフで手ぶれ補正機構がカタカタと動いてしまうのと、シャッタースピードが1/8000までなので、快晴時に開放絞りでの撮影が難しそうです。

FUJIFILM X-T4と比較

基本的な写真撮影では、X-T4より優れていて、細かい部分で不便さを感じるくらいでした。

良いところ

  • 高解像度
  • AFが動物、鳥に対応している
  • 高感度耐性が高い(ISO6400までは綺麗、FUJIFILMはISO1600くらい)
  • カメラを縦にすると、写真表示も縦になってくれる
  • イメージセンサーをシャッター幕で隠してくれる
  • フルサイズなのに同じくらいの重さ
  • グリップの握りやすさ
  • 色味の良さ(FUJIFILMと同等の色味)
  • 色の認識の良さ(FUJIFILMは赤が青っぽく写る)

悪いところ

  • アプリのリモート撮影の接続が遅い(FUJIFILMはアプリを起動したら、すぐに撮影ボタンが押せる)
  • 水準器とヒストグラムの両方表示できない
  • シャッタースピードが遅い(日中の開放撮影で不便に感じるかもしれない)
  • カメラを振ると、手ブレ補正機構がカタカタと音がなる(初期不良品と勘違いした)
  • バッテリーの消費が激しい(設定を触るだけで30%なくなることも)
  • 連写枚数の少なさ(1秒に10枚撮影で、動物や鳥撮影には足りないかも)

主要カメラレンズ

①標準ズームレンズ

自分がいいと思う写真は望遠レンズが多いので、標準レンズは写りより、便利さ重視で決めました。
ちょうど「SONY FE20-70mm F4 G(SEL2070G)」が発売され、通常は標準レンズは24-70mmですが、このレンズは20mmからで、4mmも広角側を撮れるのがお得に感じて購入しました。
広角側があると、室内で大きいものを撮影するときや、旅行でレンズ一本のみ持っていくときに便利です。

またF4通しなので、ズームしてもISO、シャッタースピードが一定なので使いやすいです。
ボケについては、フルサイズとAPS-Cのボケ感は1段違うので、APS-CでF2.8を使って不満はなかったので、同等のボケ感のフルサイズのF4で十分だなと判断しました。
デメリットとして、F値が大きいとシャッタースピードが遅くなるので、暗い場所ではISOを上げる必要があるので、画質が悪くなってしまいます。
あと、発売されたばかりなのか、レンズの特性なのか、露出が下がったり、コントラストが強く撮れてしまうことがあります。

②望遠ズームレンズ

望遠レンズは使用頻度が高いので、大三元レンズにしようと考えました。
以前のカメラでは、105-450mmを使っていたので、「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」にしようか悩みましたが、私が撮る被写体は花が多いので、焦点距離は気にせずに、写り重視で探すことにしました。
もう1つの候補が「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)」で、高画質で軽量、柔らかく撮れると評価されていたのを見て、花向きのレンズだなと思い購入しました。

当時は、納期未定でしたが1ヶ月で届きました。
初めての白レンズ、インナーズームでプロ感があって、所有しただけで満足してしまうくらいでした。
やはり望遠+F2.8はボケが凄く、そして柔らかいながらも鮮明に撮れてしまうので、文句の付けどころが全くありません。
今のところ、焦点距離が足りないなと思うことはありませんが、野鳥撮影などで焦点距離が欲しいなと感じれば「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」を購入しようかなと思っています。
今持っているレンズを合わせると、20-600mmまで被りなしのズームレンズ構成になるので、問題なさそうです。

③単焦点レンズ

世界コスプレサミットでレイヤーさんを撮影しに行きましたが、F4では背景に人が入り過ぎて、全く上手く撮ることができませんでした。
2日目に、FUJIFILMの単焦点レンズを使ったところ、初めて理想の写真が撮れました。
その感動から、フルサイズなら、もっと綺麗に撮れるんだろうなと思って、単焦点レンズを購入しようと思いました。

世界コスプレサミットで使ったレンズが「53mm F1.4」で、少し引くだけで2人収まる画角で、被写体と程よい距離で撮れたので、焦点距離は50mmで探しました。
レンズは、「FE 50mm F1.2 GM」か「FE 50mm F1.4 GM」で迷いましたが、APS-Cの時点で、F1.4のボケ感に満足していたのと、価格が10万円も違うので、そこまでの差はないと判断して「FE 50mm F1.4 GM(SEL50F14GM)」を購入しました。
標準レンズと明らかに写りが違って、逆光でも問題なく綺麗に撮れて、使用頻度は1番多くなりました。
やはり、画質とボケ感なら単焦点レンズは必要です。

他アイテム

ストロボ

α7IVには、内蔵ストロボがないので、新たにストロボを買う必要がありました。
普段ストロボは使わないですが、夜景をバックに撮影する時に必要でした。
さらに、コスプレサミットでポートレート撮影に興味を持ったので、小型のクリップオンストロボではなく、ちゃんと光るストロボを探しました。

そこで見つけたのが、「GODOX TT350」でした。電池2本だけで動き、軽量でコスパ良いので、入門用としてはいいなと思い購入しました。
α7IVに装着したところ、外部フラッシュとして認識されませんでした。
しかし、シャッターを押すと発光するので、接続不良ではなさそうでした。
店舗や知恵袋などで聞いたところ、ちゃんとした回答はなかったですが、純正以外は動作保証がされていないので認識されなくてもおかしくないとのことでした。
発光設定はちゃんと反映されるので問題なかったで、純正以外はこれが正常な動作ぽいです。
ハイスピードシンクロも使えて、日中での速いシャッタースピードでも白飛びせずに撮ることができます。
しかし、ストロボの寿命が縮むので、NDフィルターでシャッタースピードを調整して、通常の発光で撮るのが定石のようです。

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